2011/03/23

さようなら、Faleのお父さん


今回は悲しいブログです。。。

先日、いつもお世話になっている先生Faleのお父さんの葬儀がありました

ついこの間、日曜日の教会の後で声をかけられて
一緒に帰ってきたFaleのお父さん。

いつもFaleの家に行くと
「Malo e lelei. Fefe hake?」(こんにちは。お元気ですか。)
と声をかけてくれたお父さん。

そんな大きくて温かいお父さんでしたが
先週、急変しお亡くなりになりました。

トンガに来てから、よく接していた人がなくなったのは初めてのことでした。

今週に入ってから
学校の先生たちは黒い服に身を包み
喪に服しています。

トンガでも黒い服を人が亡くなった時に身につけます
日本では黒と白
トンガでは黒、もしくは紫
そして腰に巻く大きなタオバラ
亡くなった方を敬する格好です



皆黒い服と大きなタオバラをしています
大きなマットは献上品です


花や植物で作った飾り
カフォア


喪主に挨拶をし
喪主からも言葉をもらいます

今回は喪主がユニークな方だったのか
時折笑いも起こっていました

そして何よりトンガではよく歌います
「歌う」といってしまうと語弊があるかもしれませんね。。。

簡単に言えば聖書の中のお祈りの言葉でしょうか
それを歌にして届けるのです

なんともそれが切なくさせます


亡くなったお父さんの写真と壇
ほんと日本と似てるところが多いです

日本では人が亡くなると
ろうそくの火を一晩中つけていますが
トンガも似てます

Faleの家ではここ何日間か
ずっと電気をつけたままにしてます

また
会いに来てくれた方に
お寿司などの食事をふるまったりすることが日本にありますが
トンガにもそれがあります

ただ違うのはそのふるまい方
ふるまう量!!

一日中料理を作っても足りないぐらい
たくさんの料理をふるまいます

驚いたのは400人近くいるエウア高校の生徒たちにも
食事をふるまったことです


ホールで食事を配っている様子

2人に1つでしたが
それでも200食近く準備したのですから
大変なことです
もっとも
トンガ人にとってはそれが普通なのかもしれませんが。。。



人1人が亡くなるということはとても大きなことです
Faleの家ではこのようにたくさんの感謝を皆にしているのだと思います

日本では今回の震災で現在9000名近くの方がお亡くなりになったと聞きました
そのことを思うとすごく心が痛みます

トンガでのお葬式を通して
日本で起こっている痛みを痛切に感じました


2 件のコメント:

  1. Fale先生のお父様のご冥福をお祈りいたします。
    そこで生活するということは、様々な人生の悲喜こもごもが自分の人生の一部になるということですね。死が身近で起きた時、本当に自分の生き方やあり方を考えさせられます。

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  2. ノブさん
    そうですね。こういうのが生活って言うんでしょうか。
    出張や少しの滞在ではなかなかないことですからね。
    自分のこと、大切な家族のこと、そして日本で被災している方々、色々と考えさせられました。

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